うつ病
うつ病とは
うつ病は気分障害(うつ状態や躁状態が見られる症候群)のひとつで、その中で最も代表的な病気です。これは様々な理由から起きる脳の機能障害とされていますが、発症の原因については、いまだはっきりと証明されたものはありません。ただ、様々な要因が絡み合って発症するということが近年になってわかってきています。遺伝や生育環境、生活習慣などの様々な要因に加えて、精神的もしくは肉体的なストレスが生じることで発症すると考えられています(脆弱性-ストレスモデル)。なお、セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンといった脳内物質(脳内ホルモン)のバランスが崩れることで、うつ病としての症状が現れるというメカニズムについては、現在の定説となっています。
主な症状としては、ひどく気分が落ち込んで悲しい(抑うつ気分)、何事にも興味がなくなるといった状態がみられます。他にも全てのことが面倒に感じたり(億劫感)、疲れやすくなったり(倦怠感)します。集中力が低下してうまく頭が働かない(思考抑制)ということもあり、周囲に迷惑をかけている(罪業感)という気持ちに支配されてしまうこともあります。これらの症状が続けば、自分を責めてしまったり日常生活に支障をきたすようになったりして、ますます悪循環に陥ってしまいます。(表1)
うつ病の患者様によく見られる症状(表1)
- 悲しく、憂うつな気分や沈んだ気分になる
- 何事にも興味がわかず、楽しくない
- 疲れやすく、元気がない(だるい)
- 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(何をするにも億劫と感じる)
- 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる
- 食欲がわかない
- 人に会いたくなくなる
- 夕方より朝方の方が気分、体調が悪い
- 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
- 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
- 自分を責め、自分は価値がないと感じる など
治療について
一番重要なのは十分な休息です。そして、ストレスの原因をできるだけ遠ざけて、リラックスできる環境の調整が必要です。これが最も有効な治療となります。
次に薬物療法を考慮します。現在、抗うつ薬として効果が期待されるものは、SSRI・SNRI・NaSSAという略称で表現される、比較的新しい薬剤が主体です。どれもセロトニンやノルアドレナリンといった脳内物質の分泌を微調整する作用を持つものです。数十年前に開発された抗うつ薬に比べると副作用は少なくなっていますが、それでも胃腸障害や自律神経系の副作用があり得るため、少量から処方を開始してゆっくり増量します。増量した後で急にやめてしまうと中断に伴う副作用などもみられるため、薬剤変更や減量は主治医と相談しながらゆっくりすすめていくことも大切です。
そして、併せて精神療法も行っていきます。認知療法や認知行動療法といった特別な技法を用いた精神療法や心理療法もありますが、普段の診察における主治医との会話の中にも大切な精神療法としてのアプローチが含まれていますので、ご安心ください。うつ病の患者様が抱いてしまう不安や悩みを少しでも軽減できるように、物事の考え方やとらえ方について、その方の症状や状況に見合った個別のアドバイスをすることで、長期的な治療効果を期待して導いていく、というのが精神療法のポイントです。
- クリニック名
- 時習堂メンタルクリニック
- 院長
- 峯岸玄心 (みねぎしげんしん)
- 診療内容
- うつ病|不眠症|適応障害|
パニック障害|社交(会)不安障害|
躁うつ病|統合失調症|認知症|
発達障害(ASD、ADHD)|強迫性障害 - 住所
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〒170-0013
東京都豊島区東池袋4丁目2-1
プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ 3F - TEL
- 03-5956-0556
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